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2009年10月20日 (火)

1/100秒の世界

 今年度から水泳部の顧問になった。教員生活、初めての部活なので、4月当初は戸惑ったが、何とか慣れてきた。そこで、ふと、陸上と水泳のタイムの違いについて考えさせられたことがあった。

 それは、ある競技大会での出来事。女子50m自由形の決勝で29.34で、3位と4位が同タイムになり、2人とも3位になった。これが陸上だと、タイムは同じでも順位は違ってくる。どうして水泳の場合は、順位も同じになるのだろう、と思った。中学校という義務教育の中での教育的配慮なのか、0.001秒の世界を計る機械がない設備的なものなのだろうか?

 そこで、水泳の例をいろいろと調べてみた。そうすると、過去にオリンピックなどでは同じタイムでゴールした人が何人かいるらしいことがわかった。その中でも有名なのは、1972年のミュンヘンオリンピック、400mの自由形。ラーション(スウェーデン)とマッキー(アメリカ)が4:31.98の同タイムでゴールした競技である。次に、電光掲示板には1/1000秒単位が表示された。ラーション(スウェーデン)が4:31.981、マッキー(アメリカ)が4:31.983、わずか0.002秒差で、1位と2位が決まった。

 問題は、この0.002秒差、距離で言うと(400mを4分31秒981で割ると)わずか3mm。この3mmに差をつけて順位をつけることにどこまで意味があるのか、このレースの後、いろいろと話し合われたとのこと。誤差やタッチ板の厚さなど考えあわせた結果、ルールが改正され、0.01秒まで同タイムの場合は、同着となった。その後のオリンピックの水泳決勝で同タイムで両者金メダルとなったことが次の2回ある。

ロサンゼルス(1984)100m自由形
55.92 ナンシー・ホグスヘッド (米)とキャリー・スタインサイファー (米)
シドニー(2000)50m自由形
21.98 アンソニー・アービン(米)とゲイリー・ホールjr(米)

 同じ時間を計る競技なのに、とても面白いと思った。

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2009年10月19日 (月)

「意識して行う行動」にかかる時間

 2年生の動物のところで、「大脳で考え、意識して行う行動」について勉強する。その後、反射を教えることになる。

 さて、意識して行う行動。どのくらいの時間で反応できるかの実験が教科書に掲載されている。2人一組になって、片方が定規を落とす。もう片方が落ちたのを見て、その定規を掴む。果たして何cmのところで掴むことができるか、という実験である。実験をする前の生徒は、大部分が0.1〜0.01秒ぐらいで掴める、と予想している。実際にやってみると、13〜16cmのところで掴んでいる生徒が多い。時間にして、0.12〜0.15秒ぐらいの時間がかかることになる。

 (刺激:定規が落ちる)→(感覚器)→(感覚神経)→(脊髄)→(大脳)→(脊髄)→(運動神経)→(筋肉)→(定規を掴む:反応)という道筋になる。

 この後、陸上部員に「フライングってどんなこと?」と聞くと、「ピストルより早く出ること」と答える。「その通り。では、ピストルと同時に出ると、フライング?」と聞くと、「ピストルの号砲よりも前じゃないから大丈夫」と答える。
 でも、「号砲と同時は、フライング」になる。

 

「国際陸上連盟では、ピストルの号砲があってから0.1秒以内に反応した人はフライングであると定めている。」その理由は、定規を掴む実験と同じ。音が鳴ってから反応するまで時間がかかるからであり、その時間は医学的に考えて0.1秒を切れない、ということからきているという。

 陸上の世界にも理科に関係することが関わっている一例である。

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2009年10月15日 (木)

時間について考えてみた。

 「時間」は不変で、何処でも同じものだと思っていた。しかし、いろいろと調べていくとそうでもなさそうだ、ということが分かってきた。

 日本では江戸時代に「不定時法」と言われる時間で生活をしてきた。それは、明け方から日暮れまでの昼間の時間を6等分する時間法である。太陽が昇ると「朝」で、太陽が一番高く昇ったときが「昼」、そして太陽が沈むと「夜」になるわけである。
 具体的に言うと、「日の出」の時刻を「明け六ツ」とし、次は「五ツ」と1つ減っていく。そして、「四ツ」の次は、なぜか突然「九ツ」になる。これが正午である。次は「八ツ」、「七ツ」と減って、「六ツ」になる。これを朝の「六ツ」と区別するために「暮れ六ツ」と呼ぶ。つまり「明け六ツ」から「暮れ六ツ」までを6等分して、正午が「九ツ」なのである。そして、6等分した1つを「一刻(イットキ)」とした。
 夜も同様に、「暮れ六ツ」から1つずつ減って「四ツ」になる。そして真夜中の正午が「九ツ」。そして一つずつ減って、「明け六ツ」になる。夜も6等分しているのである。 
 この方法だと、昼間の一刻と夜の一刻は時間的な長さが違っている。更に、昼の長さは夏は長く、冬は短いので、季節によっても一刻の長さは変わってしまっている。

 それまで、時間というものは不変である、と思っていたのだが、こんな事例を見てみると、そうでも無さそうであると言える。

 自分が勤務している中学校では、部活動を終了して下校する時刻が事細かに決められている。5月〜7月は18時30分であるが、11月後半から12月は16時30分が完全下校時刻となっている。その時刻は、全部で12通りにも及ぶ。基本的な考え方は、一番遠い生徒がまだ明るいうちに帰宅することを考えて作られている。当初は「なるほど!」と思ったりしたのだが、月終わりと始めの場合、1日違うだけで、30分も下校時刻が違ってくることもあり、ちょっと疑問が残っていた。

 これを、完全下校時刻を「五ツ」とすれば、一気に解決するような気がした。

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2009年10月 8日 (木)

明治チョコレート

 先日、チョコレートをつまみにワインを飲んだ。その時、彼女が「このチョコレート、以前のものと違うんだよ。」と言ってきた。
http://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/mchoco/
 ジーッと見ても分からなかった。多分、以前と違う作り方をして、若者向けの味にしたのかと思い、味わって食べてみたりもした。しかし、答えは違った。

 以前の明治チョコレートの表紙は、筆記体だったのに、今は活字体になっている、と言うのである。なるほど、よく思い出してみるとその通りである。ちょっとしたアハ体験をした感じである。

 そう言えば、以前、英語の先生が、「今の中学生に筆記体は教えないんだよ。」と言っていたのを思い出した。自分が中学生の時には教えてもらった記憶があるので、何時から教えなくなったのか調べてみた。
 平成12年度から教えなくても良い事になったようである。授業時数の減少からそうなったらしい。明治チョコレートの表紙が活字体になったのはその影響かどうかは不明である。

 ちなみに筆記体は、英語ではなく、数学で教わるらしい。xは四則のかけ算の記号と間違えるし、bは数字の6と間違えるために筆記体を教えている。
 そう言えば、理科でも筆記体を教えている。元素の記号のlである。塩素のCl、アルミニウムのAl。塩素のClは、炭素のC、ヨウ素のIと区別するために、筆記体のlを教えている。

 ゆとり教育のために教えなくても良いとされた筆記体が違う教科で教えていることは面白いと感じた。

 ちなみに、調べていくと日本語にも「活字体」と「筆記体」があるのをはじめて知った。

 「鈴」という字である。パソコンではスズは「鈴」である(活字体)が、我々が普通に書く場合、「鈴」の右側の「令」という部分の下の部分を「\」を書いて「マ」と書く(筆記体)。

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