1/100秒の世界
今年度から水泳部の顧問になった。教員生活、初めての部活なので、4月当初は戸惑ったが、何とか慣れてきた。そこで、ふと、陸上と水泳のタイムの違いについて考えさせられたことがあった。
それは、ある競技大会での出来事。女子50m自由形の決勝で29.34で、3位と4位が同タイムになり、2人とも3位になった。これが陸上だと、タイムは同じでも順位は違ってくる。どうして水泳の場合は、順位も同じになるのだろう、と思った。中学校という義務教育の中での教育的配慮なのか、0.001秒の世界を計る機械がない設備的なものなのだろうか?
そこで、水泳の例をいろいろと調べてみた。そうすると、過去にオリンピックなどでは同じタイムでゴールした人が何人かいるらしいことがわかった。その中でも有名なのは、1972年のミュンヘンオリンピック、400mの自由形。ラーション(スウェーデン)とマッキー(アメリカ)が4:31.98の同タイムでゴールした競技である。次に、電光掲示板には1/1000秒単位が表示された。ラーション(スウェーデン)が4:31.981、マッキー(アメリカ)が4:31.983、わずか0.002秒差で、1位と2位が決まった。
問題は、この0.002秒差、距離で言うと(400mを4分31秒981で割ると)わずか3mm。この3mmに差をつけて順位をつけることにどこまで意味があるのか、このレースの後、いろいろと話し合われたとのこと。誤差やタッチ板の厚さなど考えあわせた結果、ルールが改正され、0.01秒まで同タイムの場合は、同着となった。その後のオリンピックの水泳決勝で同タイムで両者金メダルとなったことが次の2回ある。
ロサンゼルス(1984)100m自由形
55.92 ナンシー・ホグスヘッド (米)とキャリー・スタインサイファー (米)
シドニー(2000)50m自由形
21.98 アンソニー・アービン(米)とゲイリー・ホールjr(米)
同じ時間を計る競技なのに、とても面白いと思った。
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コメント
で、陸上の場合にはなぜ順位がつけられるのですか?陸上の場合には0.001秒の世界を計る機械があるから?それとも、水泳と違ってタッチ板の厚さといった誤差がでてしまうものがないからでしょうか。そこんとこが私の頭では理解できませんでした。
投稿: iriria | 2009年10月27日 (火) 17時21分