浮沈子②
さて、実際に浮沈子を作ってみた。対象は小学校1・2年生。人数は20人。時間は60分。それを2コマ。
3つの浮沈子の材料は事務局の方で準備してくれた。一人1本のペットボトルをはじめ、一人分の全ての材料を入れてくれたビニール袋(タレビン3つ、画鋲、ビー玉)も人数分準備してくれていた。それだけでもとても大変な作業だったはずに違いない。あとは、その期待に応えて、浮沈子を作るだけである。
予定では、3つのうち、Level.1は全員が作れるようにし、Level.2は、受講者の半数が作れれば良いと考えた。Level.3は家に帰り、保護者の人と作れれば良いと考えていた。そのため、Level.2と3は作り方のプリントを渡すことにしていた。
さて、いざ作成の段階にはいると予期せぬ事が多々発生してきた。
まず、浮沈子を作った後、それが水に浮くかどうか調べるために実際に水の中に浮かせてみる必要がある。今回は一人1個のプラスチックのコップに水を入れてそこに入れさせるのである。理科室であれば、水道が机の近くにあり、すぐに使えるのだが、教室だったためそうは行かなかった。水を入れた給水ボトルを1個準備してくれたのだが、時間がかかってしまう結果になった。急きょ、廊下にある水道を使うよう指示をした。
次に、その水を入れたコップに浮沈子を浮かべるわけだが、沈んでしまうものも何人かいた。最初から沈んでしまってはどうしようもないので、その沈んだ浮沈子を取り出すために、コップの中に手を入れる。その時、コップの水の量が多いと、コップから水があふれてこぼれ、水浸しになってしまう。そんな子どもたちが何人かいた。コップの水の量は半分ぐらい入れるようにと指示をすれば良かった・・・。
次に、浮沈子がちょうど浮くようになると、いよいよペットボトルに水を入れて、浮沈子を入れることになる。キャップを閉めてペットボトルを押しても一向に浮沈子が下がらない子どもたちもいた。何人か「沈まない」と言ってきたが、自分がやると下がってくる。そう、加える力があまりも弱いのである。低学年には少々酷だったのかもしれない。それでも、自分が作った浮沈子が失敗ではないということがわかると嬉しそうに笑顔を見せていた。この解決策は、浮沈子をコップに入れたときに、沈むか沈まないかギリギリのところまで水を入れることにある。ここで妥協してしまうと、ペットボトルを強く押さないと沈まないことにつながってくる。
最後に、浮沈子が浮くかどうか調べるために使った水を入れたコップである。ペットボトルを押して浮沈子を沈ませようと努力すればするほど、コップの存在を忘れてしまい、何かの拍子で、そのコップを倒してしまうことになる。それでなくても水浸しなのに・・・。
以上の失敗を踏まえ、2コマ目は注意深く行うことができた。とても勉強になった1日だった。
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